眼精疲労と眼瞼下垂の関係

皆さんは眼瞼下垂(がんけんかすい)という疾患をご存じでしょうか。あまり知名度の高くないこの疾患、近年眼精疲労とともに発生頻度が高まってきており注意が必要となっています。眼瞼下垂は目の周りの筋肉を疲労させるだけでなく、自然に姿勢を悪くして肩や首・腰にまで負担をかけることがあり、文字通り体全体を悪くする原因となり得る重大な問題です。

 

眼瞼下垂の症状は上まぶたが勝手に下がってくる・開きづらくなるといったもので、先天的な眼瞼下垂もありますが、今問題となっているのは後天的な眼瞼下垂です。眼精疲労によっても一時的に眼瞼下垂となることがわかっており、この場合は目の疲労回復に伴い自然に症状が消失します。しかし問題なのは、眼瞼下垂になると目が開きづらくものが見えにくくなるため、目を見開こうとして目の周りや表情筋を酷使することになりますし、目をこらすように顔を前に突き出すことが多くなり、これは首・肩に負担をかけます。座る姿勢を崩すと腰に負担をかけることもあります。このように眼瞼下垂自体が眼精疲労を酷くする原因となるため、眼精疲労が回復せず眼瞼下垂が一向に治らないという悪循環に陥りやすいのです。

 

眼精疲労による眼瞼下垂を解消するには、とにかく目に光の刺激を与えないことが重要になります。いくら仕事でパソコンなどを使わなければならないとしても、眼瞼下垂で目が開けづらい状態にまで至ったならば、休みを取ってでも目を休ませなければなりません。症状が定着してしまうと手術によって上まぶたを切開しなければならなくなります。